今年も1月14日に、総合体育館で成人式が行われました。長年着物を通して新成人を支えてきた「きものサロン東京堂」の加藤建武社長にお話を伺いました。
【いち早くフルセット販売】
加藤社長は昭和45年に東京堂を創業。53年に現在の瑞穂通に移転しました。市内でいち早く、振袖や帯を一式揃えて明確に値段表示するフルセット販売を始めたお店。関わった成人は千人を超えます。
【ニーズに合わせて提案】
昔の振袖は白地やピンク、赤が主流でしたが、近年はデザイナーブランドや洋風のデザインが増えてきました。昨年頃から、再び古典柄が見直されるようになり、お母さんの振袖を着たいという女性も増えています。レンタルが盛んになったのは15年ほど前から。手軽さや経済性に加えて、着物の管理ができる人が少なくなったことも要因でしょう。しかし美しい振袖を着たいという気持ちは今も昔も同じ。ニーズに合わせてさまざまな提案をしています。
【成人式は節目の儀式】
振袖は、本人だけでなくご家族にとっても大切な記念の着物。それぞれの年代で考えが違うことも少なくありません。本人の希望を大切にしながらも皆さんが納得し、成人式を喜んで迎えられるようにアドバイスします。男性の場合、20年前は黒の紋付羽織と縞の袴ばかりでしたが、今では赤、ピンクなどさまざまな色があります。奇抜なイメージもありますが、成人式を大きな節目の儀式と考え、正装で迎えたいという真面目な人が多いのだとか。色は自己主張なのかもしれません。
【着物は日本の伝統文化】
「一生に1度だけの成人式を素晴らしい日にして羽ばたいていただけるよう、スタッフ一同心を込めてお手伝いさせていただいています。個性も大切ですが、着物は日本の素晴らしい伝統文化なので、正しい形で伝えていきたいと思います。数十年後も誇りを持って、お子さんにご自分の成人式を語っていただけたら嬉しいです」と話しています。
きものサロン東京堂
春日井市瑞穂通8‐39‐4
(83)3313 |