春日井市 中日新聞販売店 鳥居松専売所

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プランタン平成25年4月21日号   ◆手際も鮮やかな職人技術◆

   

  生活様式が変わり、和室が少なくなりましたが、襖(ふすま)や障子は日本の素晴らしい文化です。創業35年になる穴橋町の南表具店を訪ねました。

【美しい襖に感銘受けて】
 南昇治さんは10代で三重県から名古屋に来ました。就職先を探していた時に表具店が張り替えた襖の美しさに感銘を受け、即座に弟子入りを決めました。5年間修行をした後、3年のお礼奉公を経て、25歳の時に独立しました。

【難しい下張り技術】
 南さんの手がける襖は、表紙の裏に薄紙を1枚下張りします。仕事の様子を見学させてもらいました。表紙に刷毛で均等に糊を伸ばし、薄紙を正しい位置にシワなく貼ります。その手際は素早く正確で、手品のような鮮やかさです。下張りの工程は最も難しい技術で省く店もありますが、薄紙があると梅雨時でもたるみが出ず、シミも出来にくくなるのだそうです。

【死ぬまで勉強】
 「独立したての時は、技術では誰にも負けないと自信満々でした。でも、口下手もあって軌道に乗るまでには時間がかかりました。師匠が自分をどれだけカバーしてくれていたかがわかりましたね」と南さん。「うちに出来ないことは、よそに頼んでも無理だよ」と自信を持って言えるようになったのは40代後半になってから。今でも「死ぬまで勉強」と話し、より良い仕事をしたいと工夫を重ねています。

【喜んでもらうことが大切】
 襖や障子には、室内の湿度を調整し、ホコリや菌を吸収する作用があります。保温効果があり軽いことも長所で、張り替えて雰囲気を変えるのも、襖や障子ならではの楽しみです。「若い頃は家族を養うのに必死でしたが、今はお客さんに喜んでもらえることが何よりのやりがいだと思っています。専門職の技術の良さを皆さんに知っていただけると嬉しいです」と語っています。

南表具店
春日井市穴橋町3‐8‐16
電話(84)9524
http://www.hyo-gu.com

 - ミニコミ紙「プランタン」